Interview

インタビュー

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「みんパピ!」Web講演会レポート
小児科医によるHPVワクチン啓発活動がもたらす態度変容

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みんパピ!」(一般社団法人「HPVについての情報を広く発信する会」)の今西先生より、「Growth Ring」を運営する(株)エム・シー・アイならびに、当社が所属するオムニコムヘルスグループアジアパシフィック内のグループ会社社員の参加者約160名に向けて「HPVワクチンの効果と安全性」についてオンラインでご講演をいただきました。

「みんパピ!」インタビューから始まった、社内向け啓発活動

今回の講演開催は、「みんパピ!」の今西先生、坂本先生へのインタビュー時の一言がきっかけでした。(/https://growthring.healthcare/knowledge/interview/minpapi.html

小児科医のHPVワクチンに対する意識の対比用として、社内で回答してもらったアンケート結果をお見せしたところ、今西先生から「エム・シー・アイさんには説明しがいがありそうだなぁ!」とコメントをいただいたのです。

後日、「もし可能なら、本当にWeb講演会をやってもらえないでしょうか。」とお願いしてみたところ、「もちろんいいですよ」と快諾いただき、社内初の社内Web講演会を実施することになりました。

当初自社内のみでの開催を考えていたのですが、グループ会社の方からも"ぜひ参加したい"という声をいただき、最終的に約160名近い方が視聴する大規模な社内講演会が開催されました。

今西先生による「HPVワクチンの効果と安全性」Web講演会を実施

今回の講演会は、第124回小児科学会にて発表された「HPVワクチン啓発のキーパーソンは小児科医である」の内容をもとにお話いただきました。

学会レポートはこちら >>> https://growthring.healthcare/knowledge/report/210417hpv.html

参加者から事前に寄せられた質問には「ワクチンの副作用について」「9価ワクチンについて」が多く挙げられました。副作用については、Growth Ring内学会レポートにて、9価ワクチンについては「みんパピ!」さんのページにてご覧いただけますので、ぜひ参照ください。

以下、学会レポートに記載のない質疑応答についてご紹介します。

社員から寄せられた質問と回答

HPVワクチンを受けないほうがいい人はどんな人ですか?

実はあまりいらっしゃいません。45歳までの方には効果があるというエビデンスが提示されていますので、希望されるならHPVワクチンは定期接種の対象となっている方だけはなく、45歳以下の方は接種したほうがよいでしょう。

1回目の接種で副反応が出た場合、2回目以降の接種は受けるべきですか?

まずはかかりつけ医にご相談ください。
副作用にもさまざまなものがあります。軽い症状であれば接種された方がよいでしょうし、アナフィラキシーなどの重い症状であれば避けたほうがよいでしょう。起立性調節障害などの症状があった場合でも、かかりつけ医と相談して決めるのがよいでしょう。

接種を控えたまま定期接種期間が過ぎてしまったが20代でも接種したほうがよいでしょうか?

接種を希望されるなら、20代でも接種されたほうがよいでしょう。ただ、自費で接種するには負担の大きいワクチンでもあります。以前、キャッチアップ政策があったケース(ヒブワクチンなど)もありますので、それを待つのも1つの策かもしれませんね。

4価を接種済みだが、9価も接種したほうがいいでしょうか?

2価や4価だけでは予防できない遺伝子型があり、4価を接種された方でも9価を接種されたほうがよいと考えています。ただ、9価がいつ定期接種の対象になるかはまだわからないのでまずは定期接種を優先してほしいですね。

他のワクチン、例えばコロナワクチンと並行した接種スケジュールでも問題ないですか。

2020年10月に日本小児科学会からワクチン接種スケジュールが改定されており、それによると同種のワクチンは間隔をあける必要がありますが、コロナワクチンとHPVワクチンは種類が異なるため同時接種でも問題ありません。かかりつけ医に相談して接種してください。

複数回の投与が効果的と聞いていますが、1回の投与でどの程度・期間有効なのでしょうか。

これはご案内することは難しいです。1回の投与で4~6年効果があると言われていますが、まだ十分な研究結果はでていません。

過去に薬や食品で重いアレルギー症状があった場合、どうすればよいでしょうか。

アナフィラキシーショックが起こった場合には、接種を控えていただいたほうがよいでしょう。アレルギーでしたら、過去どのようなアレルギー症状があったかなどにもよりますので、問診票をもとにかかりつけ医に相談してください。

妊娠中・授乳中でも接種可能ですか?

添付文書にも記載がありますが、授乳中の接種は可能です。ただ、妊娠中の方への安全性に関するデータは不足しているためお勧めできません。妊娠中の方は分娩後の接種をお勧めしています。今年の4月に妊娠中接種してもリスクがないという文献も出たところだが、まだ安全性としては確率していません。

講演後、「HPVワクチンを自分の子どもに接種させる予定」が約30%増加

HPVワクチンについて、「初めて知った」「これまで誤った先入観を持っていた」

Web講演会の参加者に講演会前と講演会後に同じ質問に回答してもらったところ、「接種済み・接種予定」は講演前と比較して約30%増加し、「接種についてわからない、決めていない」は約20%減少しました。

「HPVワクチンについての考え方が変わった」と答えた参加者からは、「これまでワクチン接種についてマイナスな先入観を若干持っていたが、印象が変わった。」「副作用への不安があったが払拭された。」といった声が寄せられました。

効果と安全性のエビデンスを正しく提示することで、考えが変わるきっかけに

講演後のアンケート回答者の約7割が、考え方が変わった説明として安全性、効果の説明などを挙げています。

正しい知識が、受け手の行動を変えるきっかけに

今回の講演には、お子さんの有無、性別を問わず多くの社員が参加され、「HPVワクチンのことを詳しく知れてよかった」「子どもができたら受けさせたいと思った」「男性だが受けることを検討してみる」「小児科医からの説明を聞けたことで考え方が変わった」といった、HPVワクチン接種に前向きな感想をいただくことができました。

エビデンスに基づいた説明が、ワクチン啓発において非常に大切なのだなと身をもって感じられた機会となりました。

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