
米国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック初期において、児童虐待ホットラインに寄せられる電話やテキストメッセージによる通報や相談件数が増加したとする研究結果が、「JAMA Pediatrics」に5月3日発表された。前年の同時期と比べて、COVID-19パンデミック下では、学校関係者からの通報・相談は減少し、隣人や友人からのものが増加していたことも分かった。
米ペンシルベニア大学のRobin Ortiz氏らは、全米規模の児童虐待ホットライン「Childhelp」からアクセス制限のあるデータを用いた横断研究を実施。2020年3月5日に学校一斉休校措置が取られたことを踏まえ、COVID-19パンデミック初期(2020年3月1日~5月26日)と前年同期(2019年3月1日~5月27日)との間で、ホットラインに寄せられた電話や、テキストメッセージによる通報や相談件数を比較した。解析にはΧ²検定とフィッシャーの正確検定を用いた。
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Assessing Child Abuse Hotline Inquiries in the Wake of COVID-19 Answering the Call
Ortiz R, et al. JAMA Pediatrics. Published online May 3, 2021. doi: 10.1001/jamapediatrics.2021.0525