
直接母乳栄養(DBF)には、母児双方にとって、栄養面以外にも、例えば精神的な面において多くの利点がある。しかし、確たるエビデンスもないが、人工栄養にすると早産児は早く退院できるといった勧奨が行われている場合もある。そうした中、新生児集中治療室(NICU)でのDBFに関する標準化したプロトコルを実践することで、妊娠37週未満で出生した児において、NICU入院中のDBF回数が増加したなどとする研究結果が、「Advances in Neonatal Care」に8月29日発表された。
米ミネソタ大学看護学部のNellie Munn Swanson氏らは、妊娠37週未満で出生した児を対象に、初めて与える経口食をDBFとした割合、NICU入院中のDBFの合計回数、児に与えた母乳の量を計量する頻度を増やすためのEATと呼ばれるプロトコルを開発した。
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Encourage, Assess, Transition (EAT): A Quality Improvement Project Implementing a Direct Breastfeeding Protocol for Preterm Hospitalized Infants
Swanson NM, et al. Advances in Neonatal Care. Published online August 29, 2022. doi: 10.1097/ANC.0000000000001037