
帝王切開により生まれた児は、経腟分娩により生まれた児と比べ、その後、白血病に罹患するリスクが高かったとするシステマティックレビューおよびメタ解析の結果が、「Hematological Oncology」に8月24日掲載された。帝王切開の中でも選択的(予定)帝王切開により生まれた児は急性リンパ性白血病(ALL)リスクが上昇していたという。
最近の疫学的研究から、帝王切開により生まれた児は、その後、気管支喘息やアレルギー疾患など、免疫が介在する疾患に罹患しやすい可能性が示唆されている。寧波市女性・小児病院(中国)のYingzhu Yang氏らは今回、2022年2月までに公表された、帝王切開とそれにより生まれた児の白血病リスクとの関連を報告した論文のシステマティックレビューを実施。抽出した1,321論文のうち条件を満たす16論文を対象にメタ解析を行い、帝王切開または経腟分娩により生まれた児の白血病リスクを比較した。解析にはランダム効果モデルを用いた。
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Association of cesarean section with risk of childhood leukemia: A meta-analysis from an observational study
Yang Y, et al. Hematological Oncology. Published online August 24, 2022. doi: 10.1002/hon.3070