小児低身長の診断におけるL-DOPA検査:成長ホルモンピークの経時的評価。
DOI:10.1002/edm2.70000
アブストラクト
はじめに:小児期における成長ホルモン(GH)欠乏症(GHD)の診断は、補助学的評価と生化学的誘発検査に基づいているが、その信頼性には依然として疑問が残る。最近、いくつかの検査時間の標準化に関する論文が発表された。われわれの研究の目的は、L-DOPA誘発試験の短縮可能性を分析することである。
方法:256人の小児を対象に、L-DOPAに対するGHの反応をレトロスペクティブに調査し、267の検査を分析した(一部の患者は、重篤なオーソパシーが持続していたため、経時的に再検査を行った)。我々は、8ng/mL(イタリアのGHDカットオフ)と10ng/mL(国際的なカットオフ)の両方のGHピーク閾値を考慮し、同じデータを調査した。刺激試験に基づいて、患者は2つのグループに分けられた:GHD群とそうでない小児群である。全集団での結果を、性別と思春期でクラスタリングした。90分で検査が停止したものを指標とした。
結果:L-DOPA投与後のGHピークは、ほとんどが60分に出現した。指標検査の感度は最も高く、特異度は8ng/mLの閾値を用いた場合(特異度=0.68;95%CI 0.60-0.76)、90分後の10ng/mLの閾値を用いた場合(特異度=0.56;95%CI 0.47-0.65)よりわずかに高かった。2つのROC曲線は、90分後における検査の中程度の性能を示した。陰性的中率は両検査とも100%であったが、陽性的中率は10ng/mLカットオフの方がわずかに良好であった。GHDの定義とGHの閾値を10ng/mLとすることで設定された2つのグループを考慮すると、L-DOPAの検査時間を90分で停止した場合、分析された検査のうち3/267(1.1%)で検査結果とその後の患者分類が変化し、一方、イタリアのGH閾値を8ng/mLとした場合、検査のうち7/267(2.6%)で変化した。
結論:120分という時間を省略すると、特にGHDカットオフ値が10ng/mLの場合、L-DOPA検査の特異性が低下することが示された。