イリノイ州の病院で治療を受けた自殺企図の発生率に対するCOVID-19パンデミックの短期的・長期的な影響
DOI:10.1093/aje/kwae482
アブストラクト
COVID-19パンデミックが自殺動向に与えた影響に関する先行研究では、短期的影響と長期的影響の区別が不十分であり、一貫性のない結果が得られている。本研究はこの課題を解決するため、パンデミック下における自殺企図の短期的・長期的傾向を様々な人口統計学的特性別に評価する。2016年1月1日から2022年12月31日までのイリノイ州全域の病院データを分析対象とした。 パンデミック前の基準期間と比較し、州の行政命令による集会制限が実施された4期間における自殺企図の治療件数の日次変化を評価した。4つのパンデミック期間における特定の時間的パターンを評価するため、区分時系列分析を開発した。 計153,476件の自殺企図が記録され、そのうち38.6%が2020年3月16日以降に発生した。第2次「外出自粛命令」期間後には、100万人当たり1日あたり0.8353件の有意な増加(P < 0.0001)が認められた。 11~16歳の女性では第2次「外出自粛要請」期間から2022年末まで、19~24歳の女性では第2次「外出自粛要請」終了後に自殺企図の顕著な増加が認められた。パンデミック後期における若年女性層の自殺企図増加は憂慮すべき事態である。 具体的な危険因子に関するさらなる調査が必要である。本論文は社会疫学の方法論に関する特別コレクションの一部である。
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