中国・北京の2~6歳児における養育者の健康行動と過体重・肥満との関連:横断的研究。
DOI:10.1136/bmjopen-2024-086470
アブストラクト
目的:中国北京市の2~6歳児を対象に、養育者の健康関連行動と過体重・肥満の有病率との相関を調査する。
デザイン:横断研究。
対象:中国北京市の2つの幼稚園と2つの地域保健サービスセンター。
参加者:2~6歳の子ども1967人。
一次および二次アウトカム評価:子どもの身長と体重を測定し、肥満度を算出した。養育者の運動健康行動と食事健康行動を質問票を用いて評価し、運動頻度と各運動セッションの時間、デザート、深夜スナック、ファストフードの摂取頻度、規則的な食習慣、1日に摂取する肉と野菜の割合を網羅した。介護者の健康関連行動と子どもの過体重・肥満との関係を明らかにするために、ロジスティック回帰分析を行った。
結果:週3回以上運動する養育者がいること(OR 0.643、95%CI 0.417~0.990)は、週1回未満の運動しかしない養育者がいることと比較して、小児の過体重/肥満に対する防御因子であった。養育者が子どもの身体活動への参加を頻繁に促すことも防御因子であった(OR 0.513、95%CI 0.352~0.749)。さらに、養育者が甘いものを2~3回/週(OR 1.535、95%CI 1.133~2.081)または4回/週以上(OR 1.916、95%CI 1.258~2.918)、また養育者がファストフードを4回/週以上(OR 2.298、95%CI 1.349~3.914)食べている子どもは、養育者がこれらの食品を1回/週以下しか食べていない子どもに比べ、過体重および肥満になる可能性が高かった。さらに、養育者の不規則な食習慣は、子どもの過体重および肥満の発生と正の関連があった(OR 1.485、95%CI 1.056~2.089)。
結論:養育者の健康関連行動は、中国の小児の過体重・肥満と有意に関連していた。小児の過体重/肥満を予防・管理するために、介護者の健康関連行動に対処するための実質的な対策を実施すべきである。