炎症性皮膚疾患を有する小児における睡眠障害の発症リスクと心理的合併症-人口ベースの研究。
DOI:10.1016/j.jaad.2025.02.001
アブストラクト
背景:アトピー性皮膚炎(AD)、乾癬、蕁麻疹などの炎症性皮膚疾患は、精神健康の障害や睡眠障害と関連しています。小児におけるこれらの合併症の発症リスクは、依然として十分に評価されていません。
方法:米国における55人の医療提供者の子どもを対象としたコラーボラティブ・ネットワークの電子健康記録から、AD、乾癬、または蕁麻疹の診断を受けた患者と対照群のデータを匿名化されたバッチ形式で取得し、プロペンシティスコアマッチングを実施しました。
結果:乾癬を有する小児は、過眠症のリスクが3.2倍、睡眠時無呼吸症候群のリスクが2.1倍、疲労のリスクが1.8倍、うつ病のリスクが1.9倍高かったです。蕁麻疹(急性または慢性)とADを有する小児は、睡眠障害のリスクが1.7倍、不安障害のリスクが1.6倍、不眠症のリスクが1.4倍高かったです。ADを有する小児は、不安障害のリスクが1.5倍高かったです。
制限事項:電子健康保険データは一般人口の無作為抽出の対象ではなく、誤診の可能性があります。結論:炎症性皮膚疾患を有する子どもは、睡眠心理障害のリスクが高かったです。したがって、定期的なスクリーニングと適切な治療の早期開始は、精神・身体的健康への悪影響を予防し、生活の質を向上させる可能性があります。
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