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2021-2022年、カザフスタン、アルマトイのプライマリケアにおけるCOVID-19の負担。

DOI:10.1038/s41598-025-89707-5

アブストラクト

プライマリ・ヘルスケアは、COVID-19パンデミックの間、重症例の予防、適時診断、病院への紹介、遠隔医療による患者のモニタリングとカウンセリングによって、重要な役割を果たした。2021年から2022年にかけてアルマトイのプライマリ・ケアで治療を受けた174,540例のCOVID-19の重症度転帰を、年齢、性別、重症度、併存疾患別に横断的アプローチで分析した。COVID-19の外来患者は主に30~39歳(20.3%)で、経過は軽度(88.9%)であった。成人では女性が多く(60歳以上25.5%対19.2%、<0.001)、小児(0〜17歳)では男児が21.2%対12.1%であった(p<0.001)。中等度から重度のCOVID-19および有害転帰のリスクは、若年群と比較して高齢者、特に60歳以上で高いと評価された(OR = 9.01、95%CI:7.72-10.51)。妊婦の重症化リスクは低かった(OR = 0.5、95%CI:0.38-0.65)。疾患を合併している患者では、COVID-19が重症化する可能性が高かった(p<0.001、OR=2.51、95%CI:肥満:1.9-3.15、p<0.001、OR=1.43、95%CI:糖尿病:1.27-1.6、OR=1.16、95%CI:動脈性高血圧症:1.07-1.26、p<0.001、OR=2.5、95%CI:慢性閉塞性肺疾患:2.13-3.02)。この研究は、COVID-19がプライマリ・ケアに与える、しばしば見過ごされがちな影響を強調している。

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