炎症性腸疾患の入院率増加は加齢に伴う影響である:カナダ集団研究
DOI:10.14309/ajg.0000000000003385
アブストラクト
はじめに:炎症性腸疾患患者の全原因入院リスクの推移を把握するため、カナダにおける年齢、時期、およびコホート効果を調査した。方法:2005-2014年のカナダ地域健康調査(CCHS)の反復横断調査データを退院サマリーデータベースと連結し、対象者の研究参加後3年以内の全原因入院を捕捉した。 ランダム効果2層モデルを用いて、研究参加後3年以内の全原因入院リスクに対する年齢の固定効果、および時期・出生コホートのランダム効果を推定した。結果:推定197,000名が研究対象として適格であった。このうち、研究参加後3年以内に推定70,140件の全原因入院が発生した。 3年以内の入院リスクは年齢とともに増加し、出生コホート間で高くなり、高齢コホートほど入院リスクが高かった。炎症性腸疾患の両群でわずかな時期効果を確認した。出生コホート内では、クローン病では年齢とともにリスクが増加したが、潰瘍性大腸炎では最年長2コホートを除き年齢とともにリスクが減少した。
考察:これらのデータは、入院リスク増加の主因が年齢効果であるという仮説を支持する。IBDの有病率が上昇し続ける中、カナダ人の年齢分布が高齢化に向かうにつれ、年齢関連の入院リスク予防に向けた医療資源配分の増加は、病院負担軽減に寄与するであろう。
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