乳児期から高齢者期に至る生涯にわたる健康な集団における末梢リンパ球の表現型特性
DOI:10.1093/labmed/lmae117
アブストラクト
導入:リンパ球コンパートメントは小児期から成人期にかけて劇的な変化を遂げる。乳児期から老年期に至る年齢に伴うリンパ球サブタイプの変化は稀である。方法:本研究には合計364名の健康な個体が含まれた。対象集団は小児群と成人群の2群に分けられた。
結果:小児群ではナイーブCD4 T細胞の割合が漸減した(P<0.001)。この減少は成人群と有意な負の相関を示した(P=0.008)。一方、記憶CD4 T細胞の割合は増加し、中枢記憶CD4 T細胞は両群で増加、効果器記憶CD4 T細胞は特に小児群で顕著に増加した(P<0.001)。同様の変化パターンがナイーブCD8 T細胞、記憶CD8 T細胞、CD45RA陽性制御性T細胞でも認められた。年齢とナイーブB細胞の割合には小児群で(P<0.001)、血漿B細胞の割合には成人群で(P<0.001)負の相関が観察された。性別はリンパ球サブセットの変動に影響しなかった。さらに、発達過程におけるT細胞とB細胞の発現量には正の相関が認められた。考察:観察されたナイーブおよび記憶リンパ球サブセットの分布傾向は、医師が患者の免疫状態を理解し予後評価を行う上で有用な知見を提供する。
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