掲載日:
フィラグリン遺伝子変異を伴うアトピーマーチの一例
DOI:10.1089/ped.2024.0118
アブストラクト
導入:アトピーマーチとは、乳幼児期のアトピー性皮膚炎(AD)から食物アレルギー、好酸球性食道炎(EOE)、さらに喘息やアレルギー性鼻炎などの呼吸器アレルギーへと進行するアレルギー疾患の経過を指します。皮膚バリア機能障害を引き起こすフィラグリン遺伝子変異は、この進行と強く関連し、アレルギー感作に寄与しています。症例報告:7歳の男児で、重度のAD、食物アナフィラキシー、EOE、アレルギー性鼻炎、およびフィラグリン遺伝子変異(c.5152C>T)を伴う喘息を呈する症例を報告します。その臨床経過はアトピーマーチを示し、初期の皮膚症状から消化器系および呼吸器系のアレルギー症状へ進展しました。結論:この進行を駆動する遺伝的要因を理解することは、アレルギー疾患の進行を予防するための早期介入の標的を特定する上で役立つ可能性があります。
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