早産児におけるサイトメガロウイルス感染と新生児転帰の関連性:対照コホート研究
DOI:10.1055/a-2565-1063
アブストラクト
本研究は、妊娠32週以下の早産児におけるサイトメガロウイルス(CMV)感染と新生児合併症との関連性を探ることを目的とした。本研究は、2009年4月から2018年12月までにカナダ新生児ネットワーク(Canadian Neonatal Network)参加の三次新生児集中治療室(NICU)に入院した、妊娠22~32週で出生体重1,500g未満の早産児を対象としたマッチングコホート研究である。 乳児は妊娠週数(週単位)、性別、出生体重(±50g)、出生後28日以内の酸素曝露日数(±2日)に基づき、1:4の比率(CMV陽性73例:CMV陰性292例)で無作為にマッチングされた。 条件付きロジスティック回帰分析により、未調整の交絡因子を調整した上で両群の新生児合併症を比較した。CMV陽性群はCMV陰性群と比較して出生体重中央値が低かった(722g 対 743g; p<0.05)。 非侵襲的呼吸補助期間(59 vs. 43日;p<0.05)、侵襲的呼吸補助期間(35 vs. 24日;p<0.05)、酸素療法期間(115 vs. 67日; <0.05)、および気管支肺異形成症(BPD)の発症リスク(90% vs. 71%;調整オッズ比:3.52[1.54, 8.07])は、CMV陰性乳児と比較してCMV陽性乳児で高かった。 その他の合併症には統計的に有意な差は認められなかった。超低出生体重児におけるCMV感染は、酸素療法および呼吸補助期間の延長ならびにBPD発症リスクの増加と関連していた。・先天性CMVは最も頻度の高い先天性感染症である。・先天性および出生後CMV感染が新生児の合併症に及ぼす影響に関する知見は限られている。・我々は、早産児におけるCMV陽性がBPD発症リスクの上昇と関連していることを明らかにした。
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