小児臨床パス介入の実施における障害要因、促進要因、および時間的コスト。
DOI:10.1542/hpeds.2024-008120
アブストラクト
目的:臨床パスは、呼吸器疾患を有する小児のケアとアウトカムを改善する可能性があります。入院小児の喘息、肺炎、気管支炎のケア改善を同時に実施するパス(SIP)試験は、一般病院と地域病院を対象とした多施設共同ランダム化試験であり、高効率パス介入の効果を評価するものです。本研究の目的は、実施忠実度、戦略の使用状況、時間的コスト、障害要因、および促進要因を記述することです。
方法:混合方法研究を実施しました。病院は臨床パスウェイ(介入)を受け、5つの実施戦略(品質改善(QI)メンター会議、教育、反復的な変更、監査とフィードバック、電子オーダーセットによる臨床的意思決定支援)を活用しました。データは、サイトリーダーを対象とした月次アンケート(11ヶ月間)とメンター会議の記録から収集されました。定量データは記述統計で分析し、定性データはテーマ別内容分析で分析しました。
結果:18病院の18名のサイトリーダーと8名のQIメンターが参加しました。月次調査の回答率は72%から100%でした。パスウェイの実施忠実度は高かった(94%)。最も多く活用された実施戦略は、QIメンター会議、反復的な変更、電子オーダーセットでした。監査とフィードバックは最も活用度が低く、情報技術上の課題とデータ収集の遅延が要因でした。実施にかかる時間コストは月平均約14時間で、データ収集が最も高い時間コストを占めました。実施の障壁には時間的制約とステークホルダーの変革抵抗が含まれました。促進要因にはSIP研究リソース、多職種スタッフの参画、機関の目標との整合性が挙げられました。結論:本多施設研究は、一般病院と地域病院が小児科の高効率パスウェイ介入を実施する際の忠実度、戦略の活用、時間コスト、障壁、促進要因に関する詳細な指針を提供します。
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