コホートプロファイル:COVID-19の長期的な影響の特性、要因、メカニズム、および結果の分析 - イギリスの医療サービス(CONVALESCENCE)のためのエビデンス基盤の提供。
DOI:10.1136/bmjopen-2024-094760
アブストラクト
目的:SARS-CoV-2ウイルス感染後に持続する症状(『ロング・コビッド』)の病態機序は、まだ完全に解明されていません。『COroNaVirus post-Acute Long-term EffectS: Constructing an evidENCE base』(CONVALESCENCE)研究は、Longitudinal Health and Wellbeing COVID-19 UK National Core Studyの一環として設立されました。CONVALESCENCEの一環として、2つのコホート(アボン親子縦断研究とTwinsUK)内に組み込まれた深層フェノタイピング症例対照研究を実施しました。参加者:2021年9月から2023年5月まで、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのCONVALESCENCE深層フェノタイピングクリニックに349名の参加者が来院しました。参加者は4つのカテゴリーに分類されました:長期COVID-19症例()、対照群として3つのグループ:長期COVID-19の症状もなく、過去のCOVID-19感染の証拠もない参加者()、COVID-19を自己申告し、SARS-CoV-2感染の証拠があるが長期COVID-19を報告しない参加者()、およびCOVID-19に起因する持続的な症状を自己申告するが、SARS-CoV-2感染の証拠がない参加者()。2024年2月までリモートウェアラブル測定を実施しました。現在の所見:このコホートプロファイルは、CONVALESCENCEコホートの基線特性を記述しています。349名の参加者中、141名(53±15歳;男性21名(15%))が症例群、89名(55±16歳;男性11名(12%))が対照群1、75名(49±15歳;男性25名(33%))が対照群2、44名(55±16歳;男性9名(21%))が対照群3に分類されました。
今後の計画:本研究では、9つの領域(肺、血管、心臓、腎臓、脳、自律神経機能、筋力、運動能力、身体機能)の累積合計として算出される多臓器スコアを使用することを目的としています。急性COVID-19感染前のデータがコホートで利用可能であれば、既存の無症状疾患に依存しない感染の后果を特定するだけでなく、長期COVIDの発症に影響を与える要因を明らかにする証拠を提供できる可能性があります。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。