COVID-19パンデミック対策がポルトガルにおける小児および思春期におけるADHD薬物の処方への影響。
DOI:10.1007/s00431-025-06229-y
アブストラクト
未分類:本研究の目的は、COVID-19パンデミック前と期間中において、年齢層と性別別に注意欠如・多動症(ADHD)の薬物療法の処方状況を分析し、この期間中の政府政策の影響を評価することです。本研究は、ポルトガル国立処方データベースのデータを用いた後ろ向きコホート分析であり、5~19歳のすべての小児および思春期を対象としました。季節性自己回帰移動平均(SARIMA)モデルを用いた中断時系列分析を実施し、政府政策による2つの介入ポイント(2020年3月:厳格なパンデミック対策の開始、2021年5月:その緩和の開始)を考慮しつつ、処方薬への影響を評価しました。厳格なパンデミック対策の開始後、2020年3月から2021年5月までの期間には、予想より9%低い処方率が観察されました。一方、2021年6月から2023年12月までの期間には、予想を上回る処方率(+32%、5~9歳の小児で+41%のピーク)が確認され、特に女の子で顕著でした。
結論:これらの結果は、パンデミックが異なる年齢層と性別間でADHD薬の処方率に複雑な影響を及ぼしたことを示しています。既知の事実:• ADHD薬は有効とされ、近年、子どもと青少年への処方が増加しています。
新たな知見: • COVID-19パンデミック後、ADHD薬の処方増加率は予想を上回りました。 • 年齢層と性別による分析では性別差が明らかになり、特に女の子での処方増加が顕著でした。
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