COVID-19が東北地方の子供と青少年における内臓レishmania症の発生率に与えた影響:2007年から2022年までの時系列研究。
DOI:10.1590/S2237-96222025v34e20240382.en
アブストラクト
目的:ブラジル北東部地域に住む小児および思春期における内臓レishmania症の発生率にCOVID-19が与えた影響を評価すること。方法:ブラジル北東部地域における2000年から2021年までの内臓レishmania症の発生率の推移を、ブラジル国立地理統計院(IBGE)の「伝染病情報システム」および「市町村別・年齢別・性別人口推計」のデータを用いて分析した時系列研究。発生率の経時的な傾向を分析するため、Joinpointソフトウェアを用いて平均年間百分率変化(AAPV)とその95%信頼区間(95%CI)を算出した。2020年から2022年までの発生率の百分率変化も算出し、その値が当該年および地域で予想される値よりも高いか低いかを確認した。
結果:2007年から2022年まで、ブラジル北東部の子どもと青少年において、内臓レishmania症の新規症例が13,890件報告されました。COVID-19パンデミックの年(2020年から2022年)を追加した北東部における傾向の変化が確認されました:AAPV(2007-2019)0.44;95%CI -2.23; 3.18; AAPV(2007-2022)-7.95; 95%CI -13.63; -1.88)、ペルナンブコ州:AAPV(2007-2019)6.77; 95%CI 2.04;11.71; AAPV(2007-2022)-1.40; 95%CI -8.75; 6.53)およびアラゴアス州:AAPV(2007-2019)11.51; 95%CI 4.90; 18.53;AAPV(2007-2022)-1.33;95%CI -14.89;14.40)。結論:COVID-19パンデミック後に時間的傾向の変化が観察された東北地方とその州は、疾病の対策と制御を強化するための優先地域である。
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