生体肝移植後の肝血管腫の破裂:症例報告。
DOI:10.1111/petr.70122
アブストラクト
背景:肝血管腫は、肝移植(LT)において無症状で合併症の少ない一般的な良性肝腫瘍です。しかし、移植後の破裂は稀ながら、重大な合併症を引き起こす可能性があります。本報告では、小児生体肝移植(LDLT)後に肝移植片で発生した小規模な肝血管腫の破裂例を報告します。
症例報告: 胆道閉鎖症を患う11か月の男児が、健康な母親から左外側葉を移植したLDLTを受けました。術前画像検査で、ドナー肝のセグメントIIIに2×3 cmの血管腫が認められました。移植後、手術後4時間にわたり著明な出血が発生し、循環動態の不安定化とヘモグロビン値の低下を来しました。再手術で、血管腫部位に大きな血腫と破裂が確認されました。血管腫と血腫の追加切除が行われました。患者は集中治療室での長期入院後回復し、8年後の追跡調査でも良好な状態を維持しています。討論:肝血管腫は通常無症状ですが、移植後に破裂すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。肝移植における血管腫の管理には標準的なアプローチはありません。本症例は、ドナー選択時に病変の大きさ、部位、血管や胆道への影響を慎重に評価する必要性を示しています。肝移植における血管腫の最適な管理戦略を確立するため、さらなる研究が必要です。結論: 肝移植における肝血管腫は稀ですが、慎重な評価が必要であり、管理プロトコルの確立のため、さらなる研究が求められます。
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