保護者および介護者のeヘルスプログラムに関する好み。
DOI:10.1186/s12889-025-22612-8
アブストラクト
背景:オンラインプログラムは、世界中でメンタルヘルスと子育て支援サービスを提供する重要な手段となっています。COVID-19パンデミック期間中、オンラインプログラムの数は急増し、開発者は対面プログラムのアクセス性向上や障壁の軽減(例:交通手段の手配、保育の確保、スケジュールの調整など)の可能性を強調してきました。しかし、カナダの親や介護者がオンライン家族メンタルヘルス支援サービスに求める機能に関する好みは不明です。これらの好みを理解することは、親のニーズに最も適したプログラムを作成するために役立ちます。したがって、本研究では、親のメンタルヘルスプログラムの好み、アクセス障壁、および年齢、性別、収入、教育レベルなどの社会人口統計学的要因が、プログラムの機能(例:期間、配信形式)に対する好みを予測するかどうかを調査しました。
方法:2023年にオンラインクラウドソーシングプラットフォーム「AskingCanadians」を通じて、0~5歳の子供を持つ親と主要な介護者を対象に自己報告式アンケートを実施しました。記述統計で親のメンタルヘルスプログラムの好みとアクセス障壁を分析し、回帰モデルでこれらの好みと障壁の社会人口学的予測因子を分析しました。結果:参加者は、プログラムの構造やコーチングに関する多様な好みと、プログラムアクセスに関連する課題を指摘しました。保護者が最も好んだプログラムの特徴は、ウェブベースの配信形式(72%)、2~4週間の期間(27%)、心理士をプログラムコーチとする点(51.4%)でした。最も多く指摘された障害は、時間の不足(42.2%)とインターネット接続の制限(25.1%)でした。親の性別、世帯収入、教育レベル、民族など、社会人口学的要因も、さまざまなプログラムの特徴に対する好みを一貫して予測しました。結論:この研究は、これらのサービスを利用する親の声をプログラムの開発と適応に反映させることで、よりアクセス可能なオンラインメンタルヘルスプログラムおよび親のメンタルヘルスプログラムの創出に向けた重要な第一歩を提供します。今後の研究では、多様な家族が親のメンタルヘルスプログラムに参加する際のアクセス性と包摂性の障壁を、その異なる好みに基づいてどのように解決するかを調査する必要があります。
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