小児潰瘍性大腸炎における食事の定量的・定性的評価と疾患活動性との関連性
DOI:10.1002/jpn3.70146
アブストラクト
目的:潰瘍性大腸炎(UC)は、特に新興工業国において世界的な有病率が増加している慢性炎症性腸疾患である。食事が疾患の病態に関与していることは示唆されているが、臨床転帰を修正する役割については不明な点が多い。本研究は、小児UC患者の食事摂取量と習慣を評価し、臨床的寛解(CR)および粘膜治癒(MH)との関連性を検討することを目的とした。
方法:スペインの三次医療機関において、8~18歳のUC患者を対象とした横断研究を実施した。食事評価には3日間の食事記録、食事質問票、NOVA分類を用いた。K平均法クラスタリングによりCRおよびMHに関連する食事パターンを同定した。ロジスティック回帰、ランダムフォレスト、勾配ブースティングを用いて予測モデルを構築した。
結果: 計47名の患者が対象となった。クラスター1(CR+MH)の患者は、未加工/最小限加工食品、食物繊維、必須微量栄養素の摂取量が高いことを特徴とする優れた食事質を示した(p<0.05)。対照的に、CRおよびMHを認めない患者(クラスター3)は、高度加工食品(UPF)および飽和脂肪酸を豊富に含む食事を摂取していた(p<0.01)。UPF摂取量および劣悪な食事質は、薬物療法の影響を調整しても、予後不良の有意な予測因子であった。
結論:食事の質は疾患活動性と治療反応性の双方に関連していた。これらの知見は潜在的に関連性のある関係を強調するが、横断研究の性質上因果関係の確立は不可能である。最小限加工食品および特定の微量栄養素の摂取量増加は良好な臨床転帰と関連し、一方UPFs摂取は持続性炎症と相関した。これらの知見は、治療転帰を最適化するため、UC管理に食事戦略を統合することの重要性を強調している。
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