血友病AまたはBで阻害物質を有する患者におけるエプタコグ ベータ 225 µg/kg の安全性および使用法
DOI:10.1111/hae.70083
アブストラクト
はじめに:エプタコグ ベータは、阻害物質を有する12歳以上の血友病AまたはB患者における出血エピソード(BE)の治療に承認された活性化組換えヒト第VII因子バイパス剤である。75 µg/kgまたは225 µg/kgの初期投与量レジメン(IDR)に続いて75 µg/kgを投与する2つの初期投与法が承認されている。我々は完了した臨床試験全体においてエプタコグ ベータ225 µg/kgの安全性を検討した。
方法:本解析には、非出血状態の成人血友病患者を対象としたエプタコグ ベータ 25、75、225 µg/kg 単回投与の第1b相試験データ、および青年・成人(PERSEPT 1)および小児(PERSEPT 2)における出血エピソード治療のための75および225 µg/kg IDRの第3相試験2件の統合データが含まれた。(PERSEPT 2)の2つの第3相試験のプールデータを含む。結果:第1b相試験では、10人の患者が各用量レベルで1回のエプタコグベータ注入を受けた。第3相試験では、48名の患者が75 µg/kgのIDR(患者1人あたり投与回数中央値20.5回、範囲1~137回)を、50名の患者が225 µg/kgのIDR(患者1人あたり投与回数中央値14.5回、範囲1~117回)を投与された。全投与量(225、75、25 µg/kg)で治療関連有害事象(TEAE)の発生率は同程度であった(225、75、25 µg/kg)および第3相試験における225 µg/kg対75 µg/kg IDR間(それぞれ投与1回あたり0.046件対0.029件)でも同様であった。治療関連の重篤なTEAE、血栓塞栓性イベント、過敏反応、エプタコグβまたは中和抗体に起因する死亡は認められなかった。
結論:これらの知見は、225 µg/kg IDRの使用に関して良好な安全性と忍容性を示している。試験登録:ClinicalTrials.gov識別番号:NCT01708564、NCT02020369、NCT02448680。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
