ネフォパムの乱用:フランスにおける横断的調査。
DOI:10.1002/ejp.70083
アブストラクト
背景:ネフォパムは非オピオイド鎮痛剤です。ネフォパムは禁忌とされる患者群での処方が増加しており、その適切な使用に関する疑問が提起されています。本研究の目的は、フランスにおけるネフォパムの処方状況を年齢、てんかん状態、および社会経済的状況に応じて評価することです。方法:本後ろ向き観察研究は、2016年1月1日から2022年12月31日まで実施されました。フランスのネフォパム使用に関するデータは、全国健康保険情報システムから抽出されました。結果:2016年から2022年の間に、650万人の患者に5,180万箱のネフォパムが処方され、平均年齢は56歳で、男女比は0.6でした。ネフォパムの使用量は121.7%増加した一方、コデインの使用量は7%、トラマドールの使用量は17%それぞれ減少しました。これにより、ネフォパムの市場シェアは5.0%から11.6%に増加しました。標準化後、15歳未満の患者ではネフォパムの使用量が2.8倍、65歳以上の患者では1.7倍増加しました。てんかん患者ではネフォパムの使用量が1.7倍に、経済的・社会的に不利な状況にある患者では1.2倍に増加しました。ネフォパムのコストは代替薬の4.3倍高かったです。2016年から2022年の期間中、一般人口の8.23%が年間1~4箱のネフォパムを、4.68%が年間6~19箱を、0.91%が年間20箱以上を服用しました。
結論:本研究は、特に禁忌群や脆弱な集団におけるネフォパムの広範な不適切な使用を浮き彫りにしています。フランスでの経口剤の最近の承認は、これらの傾向を悪化させる可能性があります。国内および欧州レベルでの緊密な監視が、このような実践の程度を評価し、今後の規制を導くために重要です。意義:本研究は、フランスにおけるネフォパムの使用状況の断面図を提供しています。禁忌使用(15歳未満またはてんかん患者)、推奨されない使用(慢性使用または高齢者)を明らかにし、最も貧困層の患者におけるこの治療法の使用状況を報告しています。本論文は、特に薬物依存の証拠が蓄積する中で、この治療法の危険性と落とし穴を過小評価しないよう警鐘を鳴らしています。
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