小児炎症性腸疾患患者のかなりの数が、食品医薬品局(FDA)によって小児用として承認されていない薬剤に曝露されている。
DOI:10.1002/jpn3.70200
アブストラクト
目的:炎症性腸疾患(IBD)患者の約25%は20歳未満で発症する。IBD治療薬の小児適応に関する規制当局の承認はしばしば遅延する。それにもかかわらず、多くの小児患者が小児適応未承認の薬剤を投与されている。本研究の目的は、小児適応が規制当局により承認されていないIBD治療薬への小児患者の曝露状況を総括することである。
方法:2023年9月以前にIBDと診断されたImproveCareNowレジストリ登録患者を対象に、未承認生物学的製剤/低分子薬剤の使用状況に関する後ろ向き研究を実施した。 カイ二乗検定を用いて、曝露が人口統計学的特性、IBD診断コホート(クローン病[CD]、潰瘍性大腸炎[UC])、曝露時期(曝露時の年齢および診断から曝露までの期間)によって異なるかどうかを検証した。
結果:1993年から2023年に診断された適格患者16,085例を同定した。2,836例(17.6%)がFDA小児用承認薬以外の薬剤に曝露していた。曝露時の平均年齢は12.5歳、診断から曝露までの平均期間は2.9年であった。 潰瘍性大腸炎(UC)患者(23.8%)はクローン病(CD)患者(15.3%)に比べ、非承認薬曝露率が有意に高かった。女性患者(19.1%)は男性患者(16.5%)より曝露率が高かった。0~5歳でIBDと診断された患者は曝露率が最も高く、診断から曝露までの期間が最も短かった。
結論:小児IBD患者のかなりの割合が、FDAにより小児用として承認されていない薬剤に曝露されていた。小児IBD治療薬の迅速な承認が緊急に必要である。
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