2023年における日本の潰瘍性大腸炎およびクローン病の患者数と有病率の全国推計値。
DOI:10.1007/s00535-025-02295-z
アブストラクト
背景:日本における潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)の有病率に関する前回の全国調査が2015年に実施されてから、ほぼ10年が経過した。2023年時点のUCおよびCDの患者数と有病率の最新推定値を提供するため、新たな全国病院ベース調査を実施した。
方法: UCおよびCD患者を日常的に診療する病院診療科(内科、外科、小児科、小児外科)を層化無作為抽出法で選定した。 抽出された診療科に対し、2023年のUCおよびCD患者数に関する性別別情報を求める質問票を送付した。回答に基づき、日本全国のUCおよびCDの年間患者数と有病率を推定した。推定値を2015年の前回調査結果と比較した。結果:全体の調査回答率は50.8%(3,538診療科中1,798診療科)であった。 推定患者数は、UCが約316,900人(95%信頼区間:223,900-409,900人)、CDが約95,700人(61,100-130,400人)であり、いずれも2015年からの8年間で1.4倍に増加した。 人口10万人当たりの年間有病率は、UCが254.8(男性:297.5、女性:214.4)、CDが77.0(男性:112.9、女性:43.0)であった。 男女比は、UC が 1.31、CD が 2.49、UC 対 CD の比は 3.31 であった。結論: 日本における UC および CD の患者数と有病率は着実に増加を続けており、疾患の負担を追跡するために継続的なモニタリングとさらなる調査が必要であることを示唆している。
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