小児動静脈奇形治療における高容量液体塞栓剤塞栓術による閉塞性水頭症:症例報告
DOI:10.1007/s00381-025-06936-9
アブストラクト
はじめに:ガレン静脈奇形(VOGM)の治療における塞栓術は進化を続けており、完全閉塞を目指す積極的な塞栓術がますます支持されている。大量の液体塞栓剤(LEA)を用いる逆行性圧力調理器法による経静脈的塞栓術は、完全閉塞を達成するために普及している。臨床転帰は改善したものの、大量塞栓が未熟な脳に及ぼす影響に関する議論は限られている。
症例: 水頭症既往のない2歳男児が、オニックス、n-BCA、コイルを用いた経静脈的塞栓術によるVOGM完全治癒6日後に三脳室水頭症と臨床的悪化徴候を呈した。緊急内視鏡下第三脳室開窓術(ETV)を実施し成功した。長期経過観察において、患者に永続的な神経学的障害は認められず、発達段階の進展が持続した。結論:VOGM関連水頭症の管理において塞栓術は適切な戦略とみなされるが、大量LEA塞栓術を受けた患者は、水頭症既往歴がなくとも腫瘍効果に起因する閉塞性水頭症のリスクが増大する可能性がある。治療指針が根治的塞栓術を推奨し続ける中、神経外科医は大量塞栓術後のVOGM患者をフォローアップする際、新規水頭症の兆候に対して常に高い警戒心を持つべきである。
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