イラクにおける血友病の経済的負担の包括的測定:実地調査に基づく研究
DOI:10.1080/14737167.2025.2558090
アブストラクト
背景:本研究では、政府および患者の双方の観点から、血友病A、B、および阻害体を有する血友病Aの経済的負担(直接医療費、非医療費、間接費用を含む)を評価した。
研究デザインと方法: イラク・バグダッドの公的病院(血友病患者を診療)において、後方視的疾病コスト分析を実施した。政府負担費用は診療記録から算出し、患者自己負担費用は面接調査により収集した。データ収集期間は2024年11月から2025年3月。血友病のタイプおよび重症度レベル間の費用差は一元配置分散分析(ANOVA)で検定した。
結果:保健省は446名の血友病患者に対し年間1,130万米ドル(患者1人当たり平均25,312ドル)を支出し、凝固因子補充療法が費用の70.6%を占めた。入院費用の84.5%はオンデマンド治療によるものであった。 阻害因子を有するA型血友病患者が年間最高コスト(113,651ドル)を要し、次いでB型血友病、阻害因子非保有A型血友病患者が続いた。重症例やC型肝炎などの併存疾患はさらに支出を増加させた。非医療費は患者当たり平均440.33ドル、間接費用は281.42ドルであった。 144名の学生における学校欠席日数は合計1,753日、平均12.2日であった。結論:凝固因子補充療法は血友病治療における主要な費用要因であり、阻害因子の存在が支出を著しく増加させる。非医療費および間接費用が全体的な負担を増大させており、予防療法と革新的治療へのアクセス確保の必要性を強調している。
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