障害を持つ新米母親と新生児による救急部門の同時利用
DOI:10.1542/peds.2025-071883
アブストラクト
目的:既存の障害を有する女性とその乳児における同時救急部門利用(Co-ED)のリスクを評価すること。方法:カナダ・オンタリオ州で実施された人口ベースのコホート研究。2008年から2023年にかけて病院分娩した全ての母子ペアを対象とした。母体に身体障害(N=152,171)、感覚障害(N=54,716)、知的・発達障害(N=2,913)、または複数障害(N=11,800)を有する群を、障害のない群(N=1,548,178)と比較した。多項ロジスティック回帰分析により、以下のオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を算出した:- 母子共緊急部門受診(Co-ED:退院後90日以内に母子双方が緊急部門を受診)- 母体のみの緊急部門受診- 乳児のみの緊急部門受診※各項目を「緊急部門未受診」と比較。モデルは母体年齢、分娩回数、所得五分位、地方居住状況、移民ステータス、分娩年度で調整。
結果: 障害のある女性(5.4%)は障害のない女性(3.4%)よりもCo-EDの発生率が高かった(調整オッズ比[aOR]1.66;95%信頼区間 1.62-1.71)。母体と乳児の最初の救急外来受診間の中央値は19日(四分範囲、4-41日)であり、18.3%が24時間以内に発生した。母親単独の救急外来受診の調整オッズ比(aOR)は1.38(95% CI、1.35-1.40)、乳児単独の救急外来受診は1.20(95% CI、1.19-1.22)であった。
結論: 同時救急受診は全ての母子ペアにとって重要な転帰であり、特に障害を持つ母親では約20人に1人が経験した。これらの母子ペアは、分娩病院滞在中の退院後計画の周到な策定と、強化された外来医療ケアの恩恵を受ける可能性がある。
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