COVID-19予防・対策措置が異なる学習段階の中学生の身体活動とメンタルヘルスに及ぼす差異的影響
DOI:10.1186/s40359-025-03298-4
アブストラクト
目的:本研究は、COVID-19予防・対策措置が、異なる学習段階にある中学生の身体活動レベル(PALs)とメンタルヘルス(MH)に及ぼす差異的な関連性を検証することを目的とした。さらに、青少年の身体活動(PA)とメンタルヘルス(MH)を促進する介入策の設計に向けたエビデンスを提供することを目指した。
方法:3年間にわたり横断調査を実施。身体活動レベル(PALs)の評価には「児童・青少年向け身体活動質問票(PAQ-CN)」を、精神的健康(MH)の評価には「中学生向け精神的健康インベントリー(MMHI-60)」を用いた。時間経過に伴うPALsとMHの変化を分析するため、分散分析(ANOVA)とクロス集計表を採用した。
結果:青少年のPALsは、感染拡大前が2.51±0.69(95%信頼区間:2.47~2.55)、感染拡大期が2.35±0.74(95%信頼区間:2.32~2.39)、感染拡大後が2.43±0.71(95%信頼区間:2.32~パンデミック期には2.35±0.74(95%信頼区間:2.32~2.39)、COVID-19規制緩和後は2.43±0.71(95%信頼区間:2.40~2.47)であった。対応するMHスコアはそれぞれ1.74±0.63(95%信頼区間:1.70~1.77)、1.86±0.73(95%信頼区間:1.82~1.90)、1.77±0.68(95%信頼区間:1.73~1.80)であった。各期間においてPALsとMHの両方に有意な変化が認められた(p<0.01)。これらのパラメータの変化に対するオッズ比はそれぞれ28.60%、35.30%、31.30%であった。中学生(7-9学年)と高校生(10-12学年)のPALsはそれぞれ2.66±0.67、2.57±0.69、2.49±0.73、2.27±0.65、2.19±0.73、2.35±0.69;心理的問題の検出率はそれぞれ25.9%、22.2%、25.6%、32.8%、45.5%、40.7%であった。
結論:COVID-19が中学生のメンタルヘルスに与える影響は学習段階によって異なり、感染予防対策が高校生の身体活動量とメンタルヘルスに及ぼす悪影響は中学生よりも大きい。また、年齢が若いほどメンタルヘルスと身体活動の両方に対する保護因子となる。これらの知見は、学習プレッシャーとCOVID-19流行が中国の青少年のメンタルヘルスに及ぼす複合的影響に対処することの重要性を強調している。
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