カメルーンにおけるB型肝炎出生時接種の未接種率解消:世界的なエビデンスと政策上の要請
DOI:10.1080/21645515.2025.2569242
アブストラクト
B型肝炎ウイルスは世界で推定2億5400万人が感染しており、2022年には110万人の死亡を引き起こした。WHOアフリカ地域では約6500万人が慢性B型肝炎ウイルス(HBsAg有病率5.8%)を保有している。 カメルーンでは、乳児B型肝炎ワクチン接種前の2005年以前出生コホートにおけるHBsAg有病率(プールデータ)は11.2%であったのに対し、2005年以降出生児を対象に2009-2010年に病院ベースで募集したコホート(全国代表性なし)では0.7%であった。 しかしながら、2024年時点でのB型肝炎ワクチン出生時接種率は0%であった。出生時感染は80~90%の症例で慢性HBV感染を引き起こし、約4人に1人が早期に死亡する。乳児用ワクチンシリーズ完了率は68%で、地方レベルでの格差により多くの子どもが保護されていない。 カメルーンの選択的政策は、HBsAg陽性母親の乳児にのみ出生時接種を制限しており、不平等をさらに助長している。アクセス困難地域では妊婦健診が限定的で自宅分娩が一般的であり、乳児期接種シリーズを逃す子どもたちは出生時接種も逃している。 高カバー率のBCG接種基盤を活用すれば、この格差を解消し、出生後24時間以内の新生児保護が可能となる。本論評では出生時接種に関する世界的エビデンスを検証し、カメルーンの政策上の課題を分析。普遍的出生時接種導入、強化された供給システム・サプライチェーン、データ駆動型ガバナンスを通じた公平性重視の対策を提言し、カメルーンにおけるWHOの2030年根絶目標達成を目指す。
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