早産新生児における新鮮乳管理とサイトメガロウイルス感染:症例研究アプローチ
DOI:10.1177/08903344251373047
アブストラクト
序論:早産児に対する新鮮な母乳は、気管支肺異形成症の減少、重篤な合併症を伴わない生存率の向上、および母乳育児期間の延長と関連している。しかしながら、出生後サイトメガロウイルス感染症のリスクにより、その投与はしばしば制限される。 制限なく新鮮母乳を使用している三次新生児集中治療室における12年間の医療記録を調査し、32週未満で出生した新鮮母乳摂取早産児における症状を伴う出生後サイトメガロウイルス感染症症例を後方視的に収集した。母乳由来出生後サイトメガロウイルス感染症の有病率と転帰について報告する。
主な結果:研究期間(2009-2020年)に入院した32週未満の早産児2554例中、1396例(54%)が生乳を摂取し、8例が症状を伴う出生後サイトメガロウイルス感染症を発症した(発生率5/1000)。8例中3例は重篤な臨床症状を示した。
治療:2例にバルガンシクロビルを投与したが、1例は感染により死亡した。2年間の追跡調査後、2例に神経発達遅延が認められ、うち1例はCMV感染前から脳MRI異常を有していた。肝機能は正常であった。生存例全員で母乳授乳が継続され、平均授乳期間は4.5ヶ月であった。
結論:制限なしの新鮮乳投与は、限られた症例の症状を伴う出生後サイトメガロウイルス感染症と関連していた。新生児科医はこのリスクを認識し、感染の診断と管理を適切に行う必要がある。重篤な出生後サイトメガロウイルス感染症のリスクが最も高い早産児を特定し、予防と治療の最適なアプローチを決定するためには、多施設共同研究が求められる。
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