ハンガリーにおけるヒトサイトメガロウイルス(CMV)の大規模血清疫学調査(2010-2024年)
DOI:10.1556/030.2025.02726
アブストラクト
ヒトサイトメガロウイルス(CMV)感染症は、特に妊婦や免疫不全患者において臨床的に重要であるにもかかわらず、ハンガリーの特定リスク集団におけるCMV血清有病率研究はごくわずかである。 本研究では、2010年1月1日から2024年12月31日までの15年間にわたり、ハンガリー南トランスダヌビア地域の住民(N = 13,777)から採取した血液検体について、CMV特異的IgG抗体検査の結果を暦年、性別、5歳刻みの年齢層(0~97歳)別に分析した。CMV特異的IgG抗体陽性率は平均69.2%(9,522/13,761患者)であり、31~50歳では年齢とともに増加(+約1%/年)した。 血清有病率は1~5歳群で最も低く(37.8%)、21~25歳群で50%に達し、50歳以上では80%を超えた。 特定の年齢層(16-20歳、26-30歳、46-50歳、51-55歳、66-70歳)では、CMV抗体陽性率が女性で有意に高かった。16-45歳の出産可能年齢の女性では61.2%の陽性率を示した。 2020年から2023年にかけて、CMV血清陽性率は年次で減少(70.8%から64.7%)し、約6%低下した。本CMV IgG血清陽性率の総括は、ハンガリーにおける調査対象の要素数、対象集団の規模、年齢層の多様性のいずれにおいても、既存データの不足を補完するものである。 南トランスダヌビア地方における平均CMV抗体陽性率は、各国の社会経済発展レベルに沿った傾向を示した。CMV血清疫学データに関する基礎知識は、医師がCMVリスク評価を行う上で有用であり、異なる年齢層・性別集団における最適な感染予防戦略の策定に寄与する。
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