COVID-19パンデミック前後のフィリピン人血友病児介護者の介護負担と生活の質:横断研究
DOI:10.1111/hae.70148
アブストラクト
はじめに:パンデミックは血友病児の生活の質(QoL)に影響を与えただけでなく、その介護者にも影響を及ぼした。介護者への疾病負担とそのウェルビーイングへの影響は、介護の質を決定する要因となり、患者の全体的な転帰に影響を及ぼす可能性がある。目的:本研究は、パンデミックが介護者の負担、QoL、不安および/または抑うつ症状に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。
方法: 患者名簿に登録された小児血友病患者の介護者に対し、検証済み質問票(修正介護者負担指数フィリピン版(MCSI-P)、病院用不安抑うつ尺度フィリピン版(HADS-P)、WHO-5ウェルビーイング指数フィリピン版)を実施した。
結果:72名の参加者中、21名が介護負担を有し、5名がパンデミック前にQoLの障害を有していた。パンデミック期間中、介護負担の有病率(55.6%)とQoL障害(20.8%)は有意に増加した。介護負担のパンデミック前の有病率は既発表文献データと同等であったが、パンデミック期間中に有意な増加が認められた。 介護者の不安症状(8.3%)および抑うつ症状(4.2%)はパンデミック前より低く、パンデミック期間中に有意な増加は認められなかった。QoLの低下は抑うつ/不安症状と関連しなかったが、介護者は抑うつ症状よりも不安症状をより多く示す傾向が観察された。
結論:パンデミックは介護者の負担有病率を著しく増加させた。パンデミック期間中に心理的症状の増加が観察されたが、統計的有意差は認められなかった。QoLの低下と介護者の心理的症状との間に関連性は見られなかった。患者自身への注目が高まる中、介護者の負担とQoLの低下に対する最優先の配慮も評価・対応すべきである。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
