下気道感染症における病原体検出のための高速多重PCR法の多施設評価
DOI:10.3389/fcimb.2025.1643991
アブストラクト
背景:本研究は、6種類の細菌(緑膿菌、肺炎桿菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ)および6種類のウイルス標的(インフルエンザA/B、呼吸器合胞体ウイルス、アデノウイルス、ヒトライノウイルス、マイコプラズマ・ニューモニエ)を検出する迅速多重PCR検査(呼吸器病原体多重核酸診断キット)の診断性能を比較することである。
方法:本多施設共同観察研究は中国湖南省の6総合病院で実施(2023年5月~10月)、従来培養法との比較によるmPCRキットの性能を評価した。結果:mPCRキットは628検体で≥1病原体を検出(陽性率:86.3%)を示し、培養法との陽性率一致率(PPA)は84.6%(95% CI:76.6-92.6%)、陰性率一致率(NPA)は96.5%(95% CI:96.0-97.1%)であった。特に、培養陽性検体では半定量的な一致率が79.3%(283/357)であった。144検体(19.8%)でmPCRにより複数の病原体が検出された。低いCt値(≤30)は培養陽性と強い相関を示した。
結論:本mPCRキットは簡便かつ迅速な分子検査法であり、下気道感染症の診断精度向上に向け、従来の培養法と併用可能である。
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