英国の子どもにおいて、サイトメガロウイルス感染は結核のリスクを高めるか?
DOI:10.1098/rstb.2024.0457
アブストラクト
既存のサイトメガロウイルス(CMV)感染と結核(TB)発症リスクとの関連性が仮説として提唱されている。 本研究では、結核に曝露されたが健康を維持した小児と比較し、小児におけるCMV血清陽性率およびCMV IgGレベルが結核疾患または()感染と関連するかどうかを検討した。英国家庭内で結核に曝露された小児を対象とした観察コホート研究からの横断的解析において、75名の参加者(うち男性40名、53%)の検体を調査した。 コホートの中央年齢は6歳(四分位範囲:3-11歳)であった。総計で21名(28%)が結核疾患、27名(36%)が結核感染、27名(36%)が結核曝露のみであった。 CMV抗体陽性児における結核発症リスクの増加は認められず(オッズ比2.18[95%信頼区間0.75-6.48])、結核分類によるCMV IgG定量値の差異も認められなかった。本研究対象児において検出可能なCMVウイルス血症は認められなかった。 英国における従来の報告よりも高いCMV血清陽性率(49%)が認められた。結核曝露小児を対象とした本小規模研究(結核低流行地域)では、CMV血清状態やCMV IgGレベルと結核状態との関連性は認められなかった。本論文は討論会特集号「サイトメガロウイルス感染の間接的影響:メカニズムと結果」の一部である。
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