ゴーシェ病患者における血漿リソ-GL1レベルと臨床表現型および治療決定の相関関係
DOI:10.1016/j.ymgme.2025.109286
アブストラクト
ゴーシェ病(GD)では、臨床管理は病態の多様性と治療開始に関する標準化ガイドラインの欠如により複雑化している。保因者スクリーニングや新生児スクリーニングプログラムにより、無症状期または軽症期に患者が特定されるケースが増加しているため、治療開始のタイミングはますます重要な課題となっている。本研究では、治療判断の指針となる客観的バイオマーカーとしての血漿リソ-GL1の有用性を評価した。 2018年6月から2023年9月にかけて、主に単一検査機関でリソ-GL1レベルが測定された240例のGD患者を対象に、後方視的データを分析した。 対象集団には成人患者(n=194、80.8%)と小児患者(n=46、19.2%)が含まれ、主に1型GD(n=234、97.5%)と診断され、自己申告によるユダヤ系(82.1%)であった。 研究期間中にGD特異的治療を開始し、治療前のリゾGL1データが利用可能な25人の患者では、治療開始時の中央値年齢は33歳であった。 この群では、ベースライン時のリソ-GL1中央値は91.6 ng/mLであり、治療後(中央値2.9年の追跡期間)には19.5 ng/mLまで低下した。対照的に、未治療患者のベースライン時リソ-GL1中央値は14.2 ng/mLであり、同様の追跡期間中に17.0 ng/mLまで上昇した。 ロジスティック回帰分析およびROC曲線解析により、GD1患者における治療状態を効果的に識別するリソ-GL1閾値78.9 ng/mLが同定された。曲線下面積は0.865、感度は73%、特異度は96%であった。 この閾値の予測性能は先行研究で報告されたものと同等であり、リソ-GL1がゴーシェ病における治療開始の指針となる信頼性が高く客観的なバイオマーカーとして再現性と有用性を有することを裏付けている。
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