炎症性腸疾患の子どもを持つ親が負担する社会経済的コスト
DOI:10.1007/s00431-025-06639-y
アブストラクト
無題:本研究の目的は、炎症性腸疾患(IBD)特に潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)と診断された小児の家族が負う社会経済的負担を評価することである。研究はヴロツワフ医科大学第2小児科・消化器病・栄養学クリニックで実施された。小児IBD患者の保護者により匿名アンケートが回答された。 調査では、人口統計学的、社会経済的、治療関連のデータを収集した。本研究では、IBDケアに関連する物質的および非物質的コストを特定した。これには、頻繁な民間医療機関受診、薬物療法、食事療法、交通手段が含まれた。平均月間交通費は、UC患者で215.9ズウォティ、CD患者で302.3ズウォティであった(ズウォティ=ポーランド・ズウォティ、1ズウォティ=0.25ユーロ)。 小児消化器専門医へのアクセス制限(特に地方部)により、多くの家族が民間医療を利用せざるを得ず、関連する月間費用はUCで平均312.3ズウォティ、CDで513.3ズウォティであった。さらに、保護者は介護責任による頻繁な欠勤を報告し、これが収入と生活の質にさらなる影響を与えている。結論:小児IBDは家族に多大な経済的・心理社会的負担を強いる。 本知見は、公的医療サービスへのアクセス改善と経済的支援体制の構築が、影響を受ける家族の負担軽減に不可欠であることを強調している。既知の知見: • IBD(潰瘍性大腸炎、クローン病)患児の家族は、医療費と生活様式の変化に関連する多大な費用に直面している。 • 小児専門消化器科医へのアクセス制限と頻繁な職場欠勤が、家族の総負担を増大させている。
新たな知見: • 本研究は、これまでほとんど記録されていなかったポーランドにおける小児IBDの月間自己負担交通費・民間医療費(215.9~513.3ポーランドズウォティ)を定量化した。 • 介護者の欠勤など、家族の生活の質をさらに低下させる重大な非物質的影響が明らかになった。
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