保育従事者におけるCMV初感染および非初感染、ならびに感染予防戦略の開発(EDUQ-CMV):混合研究法による研究プロトコル
DOI:10.1186/s12879-025-11984-2
アブストラクト
背景:サイトメガロウイルス(CMV)は先天性感染症と関連しており、罹患した小児に重篤な発達障害や神経学的合併症を引き起こす可能性がある。乳幼児と頻繁に接触する保育士は、CMV感染リスクが高いと考えられる。本研究は、カナダ・ケベック州の女性保育士におけるCMV初感染率と再感染率を調査し、この集団における職業的曝露リスクをより深く理解することを目的とする。
方法: 本混合手法観察研究プロトコルは、定量的(前向きコホート)および定性的(保育従事者への半構造化インタビュー)要素を併用する。 女性保育士(n=553)を前向きコホート研究に募集・登録し、36ヶ月未満の幼児と直接的な職業的接触がない病院職員および血漿提供者からなる非保育士比較群(低リスク群、n=1659、1:3の比率)を設定する。 参加者は12か月間追跡され、初回(V0)および最終(V12)研究訪問時に全参加者から血液を採取し、CMV血清学検査、CMV特異的ELISAによる株特異的抗体プロファイリング、CMV定量ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)、CMV-Scanアッセイを実施する。 保育所職員および病院職員については、これらの訪問時および研究期間中毎月、唾液サンプルを採取しCMV qPCR検査を実施する。これにより初感染・再感染・再活性化を識別し、人口統計学的要因・職業的要因とCMV感染の関連性を推定する。さらに保育所職員・管理者へのインタビューにより、CMVリスク認識と現行感染対策に関する質的データを収集する。
考察:本研究は、高リスク群(すなわち女性保育職員)におけるCMVの疫学に関する理解を深めることが期待される。CMV感染の発生率とウイルス排出パターンを推定することで、職業保健戦略や公衆衛生政策に知見を提供しうる。我々の知見に基づき、CMV感染予防を目的としたガイドラインは、保育職員だけでなく、彼らが関わる幼児や免疫不全者などの脆弱な集団の保護にも寄与しうる。
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