炎症性腸疾患を有する小児における超加工食品摂取:パイロット症例対照研究
DOI:10.3390/nu17223532
アブストラクト
背景:超加工食品(UPF)の消費は世界的に増加しており、特に先進国で顕著である。UPFは高エネルギー・低栄養であり、腸内細菌叢を乱し腸管透過性を高める添加物を多く含む。加工食品が炎症性腸疾患(IBD)の発症に寄与し、その進行や治療反応にも影響を与える可能性を示す証拠がある。 本研究では、IBD小児が健常対照群より多くのUPFを摂取しているか、またUPF摂取と疾患活動性の関連性を検討した。方法:本パイロット横断的症例対照研究は、2023年12月から2025年2月にかけてハンガリー・ブダペストのハイム・パール国立小児研究所消化器外来からIBD小児を登録した。年齢・性別を一致させた健常対照群(HC)も登録した。 食事摂取量は2日間の24時間食事記録法で評価した。UPF摂取量はNOVAシステムを用いて分類し、1日総エネルギー摂取量に対する割合で表した。結果:IBD患児47名がHCとマッチングされた。両群間で総エネルギー摂取量に差は認められなかった。 潰瘍性大腸炎(UC)患児の加工食品摂取量は対照群より有意に高かった(平均差:10.5%、p = 0.02)。一方、経口栄養補助を除外したクローン病(CD)患児では差は認められなかった。活動期・非活動期の疾患状態による加工食品摂取量の差は認められなかった。ただし、生物学的製剤治療群は他治療群と比較して加工食品摂取量が有意に低かった(平均差:8%、p = 0.04)。 結論:IBD患児は健常児と比較してより多くのUPFを摂取する。推奨されるクローン病除去食(CDED)にもかかわらず、CD患児のUPF摂取量は健常児と同等であった。
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