COVID-19の罹患率と死亡率に関する世界的な推定値:コホート研究と数理モデル分析
DOI:10.1111/irv.70154
アブストラクト
背景:COVID-19パンデミックによる重症化と死亡の真の規模は依然として不透明である。本研究はパンデミックによる世界的な疾病負担のおおよその推定値を提供する。
方法: カタール国民を対象としたコホート研究を、パンデミック発生時から2024年3月18日まで実施し、世界保健機関(WHO)の基準に基づき重症、重篤、致死的COVID-19の年齢別発生率を推定した。その後、数学モデルを用いてこれらの発生率から地域別および世界全体のCOVID-19重症度と致死率の推定値を算出した。
結果:パンデミック全体における重症・重篤・致死的COVID-19の発生率は1000人年当たり1.13(95%信頼区間:1.07-1.19)であった。致死的COVID-19のみの発生率は1000人年当たり0.11(95%信頼区間:0.09-0.13)であった。 世界全体では、重症・重篤・致死的COVID-19症例数は6,190万件(95% UI:5,500万-6,990万件)、致死的症例数は1,130万件(95% UI:780万-1,740万件)と推定された。両推定値とも地域間差が大きい。 重症・重篤・死亡例の大半はパンデミックのオミクロン株出現前の段階で発生した。結論:COVID-19パンデミックは罹患率と死亡率に深刻な世界的影響を与え、将来のパンデミックへの備えが極めて重要であることを強調している。
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