発達中の脳を追跡する:安静時非周期活動が示す、外向性障害における非線形な皮質成熟過程
DOI:10.1016/j.bbr.2025.115994
アブストラクト
これまでの研究では、精神疾患が非周期指数(安静時脳波から導出される興奮性-抑制性(E/I)バランスの指標であり、広帯域の非振動性脳活動を反映する)の変化と関連していることが示されている。この指標は加齢に伴う神経発達的変化にも敏感であるようだ。 本研究では、適応障害(AD)または反抗挑戦性障害(ODD)と診断された小児・青年期患者群と、年齢を一致させた健常対照群を比較し、非周期指数が年齢とともに変化するかどうかを調査した。健常参加者では年齢と非周期指数の間に有意な関連性は認められなかったが、両臨床群では顕著な非線形関係が観察された。 具体的には、幼児期および若年成人期では指数が低く、9~10歳前後でピークに達した。このU字型の発達軌跡は、ADおよびODDにおける脳成熟の規範的過程からの逸脱を示唆し、皮質における興奮/抑制(E/I)バランスの時間特異的変化を指摘している。 これらの知見は、非周期指数が外向性精神病理の発達に敏感な神経マーカーとして有用である可能性を強調し、小児・青年期精神医学における年齢に応じた診断・介入戦略の立案に寄与し得る。
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