O09 乳児血管腫の診療連携の質向上:76症例の監査と標準化された全国共通様式案の提案
DOI:10.1093/bjd/ljaf465.009
アブストラクト
背景:乳児血管腫(IH)の紹介状情報が不完全な場合、トリアージ判断が遅延し、必須情報を家族から確認するために追加時間を要する。本監査では、標準化された紹介状作成による即時臨床判断を可能とするため、紹介状の質を評価した。
方法:生後12ヶ月未満の患者における76例の連続したIH紹介状を監査し、病変の数・大きさ・部位・潰瘍化状態・写真・在胎週数・出生体重・併存疾患を含む情報の完全性を分析した。紹介からトリアージ決定および外来予約までの時間を測定した。
結果:紹介時の平均年齢は3.8ヶ月(範囲0.1-11.9)。紹介元は主に一般開業医(35.5%)、小児科レジデント(25.0%)、皮膚科レジデント(19.7%)。トリアージまでの平均時間は3.9日、診察までの平均時間は45日であった。 患者の35%がプロプラノロールを必要とした。紹介状に3つの必須記述事項(数、大きさ、部位)が全て記載されていたのは44.7%のみであった。部位は96.1%、数は86.8%で記載されていたが、大きさは52.6%で欠落していた。 写真添付は40.8%、潰瘍化状態の記載は23.7%、在胎週数は39.5%、出生体重は19.7%、合併症の記載は14.5%であった。これらの欠落情報は、リスク層別化、治療環境の決定、プロプラノロール開始のために入院を要する早産児や医学的に複雑な乳児の特定において極めて重要である。
結論:乳児血管腫の紹介情報は、特にサイズ、在胎週数、併存疾患に関して不完全な場合が多い。これらの欠落はトリアージを遅延させ、リスク層別化を損なう。必須情報を網羅した標準化された紹介用紙は効率性を向上させ、治療方針の即時決定を可能にする。本会議で提案する用紙を提示する。
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