COVID-19が精巣捻転に与えた影響:小児病院における単一施設後方視的研究
DOI:10.4111/icu.20250002
アブストラクト
目的:精巣捻転は外科的介入を必要とする泌尿器科的緊急事態である。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下における医療環境の変化は複数の課題を提示し、本研究は小児精巣捻転症例への治療への影響を分析することを目的とした。
材料と方法:2009年から2022年にかけてセベランス小児病院で精巣捻転と診断された小児患者47例を後方視的に分析した。患者をCOVID-19以前(n=38)とCOVID-19期間(n=8)の2群に分類した。各患者のデータを収集し、両群間の差異を統計学的に解析した。
結果:患者の中央年齢は、COVID-19以前期間が13歳(範囲:1-19歳)、COVID-19期間が13歳(範囲:1-16歳)であった(p=0.309)。 分析の結果、症状発現から救急部門到着までの時間(6.4時間[0.7-120.0] 対 20.0時間[1.3-288.0]、p=0.031)および発症から手術開始までの時間(19.5時間[4.5-124.3]対 28.5時間[6.1-293.4]、p=0.047)に有意差が認められた。 COVID-19期間中の術後、患側の精巣のサイズ中央値は9.8 mL(範囲:2.0-13.9 mL)であったのに対し、COVID-19以前の期間では1.6 mL(範囲:0.1-7.3 mL)であった(p=0.012)。 精巣体積比(患側/健側)を用いて、年齢や精巣サイズが異なる患者群における転帰を評価した。結論:本研究は、パンデミックに伴う治療遅延が精巣捻転における虚血性損傷を悪化させる可能性を示しており、世界的危機下においてもタイムリーな介入の重要性を強調している。
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