黒人家庭におけるHPVワクチンへの信頼を高めるためのmHealth介入の開発
DOI:10.1080/08964289.2025.2513322
アブストラクト
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン導入から15年以上が経過しているにもかかわらず、接種率は依然として全国目標を下回っている。黒人/アフリカ系アメリカ人の思春期の子どもは、ワクチン接種への躊躇を含む多様な多層的要因により、HPVワクチン接種シリーズを完了する可能性が低い。本研究の目的は、思春期の子どもを持つ黒人家族を対象に、ワクチンへの信頼感を促進するための個別化されたmHealth介入を開発することである。 文献からメッセージバンクを作成後、黒人保護者への先行研究で特定されたニーズ、地域関係者の意見、専門家合意に基づき内容を優先順位付け・編集した。グレーターニューアーク地域在住の9~13歳青少年の保護者16名を対象に、プロトタイプに対するフィードバックセッションを3回実施。家族向けイベントでの募集、地域研究者を通じた募集、雪だるま式サンプリングにより参加者を選定した。 ユーザー中心設計手法を採用し、自由回答形式のフィードバックを収集するとともに、迅速な質的分析のための関連性評価を実施。記録はテーマ別分析を行った。結果から、介入内容と機能は情報源と伝達経路に応じてカスタマイズすべきことが示された。がん予防効果と安全性を中立的な表現でバランスよく伝える事実に基づくメッセージは高く評価された。信頼できる情報源へのリンクを含めることは、信頼性向上と家族中心の意思決定に有益と認識された。 また保護者は、思春期の子どもにHPVワクチンの目的と重要性を説明する年齢に応じた情報と図解を求めていた。家族との共同開発により、情報提供型SMSや個別対応の詳細メールなど、マルチモーダル手法の必要性が浮き彫りとなった。保護者の疑問や懸念に応じた正確な情報を提供するマルチモーダル介入は、HPV関連がんから子どもを守るための保護者の教育とエンパワーメントに有効である。
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