新生児スクリーニングで同定されたコバラミンC欠乏症患者の発達および眼科的転帰に対する早期介入の影響
DOI:10.1002/jimd.70162
アブストラクト
新生児スクリーニング(NBS)の実施にもかかわらず、コバラミンC(CblC)欠乏症患者の発達予後は依然として多様であり、眼症状は頻発する。臨床ガイドラインではヒドロキシコバラミン(OH-Cbl)療法が推奨されており、投与量増加により予後改善が期待される。本研究では、NBSにより同定されたCblC欠乏症患者の発達および眼予後を評価した。 NBS異常結果により紹介され、当施設で中央値9.0年(0.9-16.1年)にわたり経過観察されたCblC欠乏症患者21例を対象に、後方視的解析を実施した。治療開始時年齢の中央値は生後9日(範囲4-18日)であった。 全患者が追跡期間中、OH-Cblを中央値0.16mg/kg/日(範囲0.03-0.36mg/kg/日)で投与され、通常食を摂取した。13例が新生児期症状を示したが、最終フォローアップ時において52%の患者が疾患関連症状を有し、うち1例にてけいれん、10例にて発達障害が認められた。 15例で実施した神経心理学的検査では、半数以上に認知障害が認められた。10例に眼症状が認められ、発症年齢中央値は17.5ヶ月(範囲3-50ヶ月)であった。このうち9例に発達障害を認めた。最終フォローアップ時点で48%の患者は無症状であった。 早期介入にもかかわらず、相当数の患者で発達障害または眼症状が認められ、新生児期発症は疾患重症度と関連しているようである。早期治療はてんかんの予防に有効と考えられる。特に用量反応関係における遺伝子型-表現型相関の可能性については、さらなる検討が必要である。
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