EOSイメージングによる3Dモデルを用いた、思春期特発性側弯症(AIS)における選択的胸椎固定術後の腰椎軸方向変化の評価
DOI:10.1007/s00590-026-04696-z
アブストラクト
目的:T12/L1までの器具固定による脊柱側弯矯正は、単一の胸椎弯曲に対する完全矯正(FC)または著しい腰椎弯曲が存在する場合の選択的胸椎固定術(STF)となり得る。本研究は、器具固定されていない腰椎における術前・術後の軸面変化を定量化するための3次元(3D)EOSモデリングの有用性と実現可能性を評価することを目的とする。
方法:本研究は、AIS Lenke分類1型または3型に対し初回手術(2018-2021年)を受けた患者を対象とした。最低固定レベルがT12-L1であり、術前・術後・1年フォローアップ時に再構築可能なEOS二平面画像が利用可能な症例を選定。EOS 3Dモデリングにより、骨盤中立位からのT1-L5の頂点回転角および平均回転角を算出した。
結果:20例(平均年齢14.3歳;Lenke 1A型(FC)7例、1B-3C型(STF)13例)を対象とした。腰椎コブ角の矯正率は平均54%(1A型)、41%(1B型)、21%(1C/3C型)であった。 STFもFCも、腰椎頂部の回転の顕著な矯正を達成しなかった(1A:-5%、p>0.05、1B:+0°、p>0.05、1C/3C:+2.5°、p>0.05)。 器具非使用時のL1-L5平均回転角は、いずれの弯曲においても1年後に有意な変化を示さなかった。1年後の側屈コブ角とL1-L5平均回転角の間に有意な相関が認められた(p<0.05)。特筆すべきは、EOS画像がPAX線よりも大きな軸方向回転を測定したが、骨盤パラメータを考慮すると差は正常化することである。
結論:EOS 3Dモデリングは可動性のある腰椎の可視化に有用である。当モデルでは腰椎回旋の有意な矯正は認められず、骨盤回旋がX線測定値に大きく影響していた。曲線の柔軟性向上は軸方向矯正を改善する可能性がある。単純X線写真における腰椎回旋の減少は、骨盤回旋に起因する可能性が高い。
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