実社会における家族中心の児童発達プログラムの実施における障壁と促進要因の検討:スコーピング・レビュー
DOI:10.1136/bmjpo-2025-003598
アブストラクト
背景:幼児期の発達を支援するサービスやサポートは、養育者の全体的なウェルビーイングを高め、ストレスを軽減し、障害や発達上の違いを持つ子どもを育てることに対する養育者の自信を高めることができる。 幼児とその家族に対して、子どもの発達支援やサービスへのアクセスを提供する数多くのプログラムが開発されてきた。その有効性は実証されているものの、研究環境を超えてプログラムとして実施することは依然として困難である。本スコーピングレビューの目的は、幼児期の発達を支援するために設計された家族中心のプログラムの実社会における実施に影響を与える要因を探ることである。
方法:本スコーピングレビューでは、ArkseyおよびO'Malley(2005)の6段階プロセスに従った。対象集団、関心のある現象、および研究デザインに基づき、キーワードおよび統制語彙を用いて8つの電子データベースを検索した。本レビューの対象となる論文は、幼児期の発達(0~8歳)を支援するために設計された家族中心プログラムの実施における障壁/促進要因を明確に記述、定義、または分類している必要があった。 障壁と促進要因は、実施研究統合フレームワーク(CFIR)にマッピングされた。
結果:20,521件の引用文献が抽出され、重複を除去した後、12,151件についてタイトル・抄録のスクリーニングが行われた。合計129件の全文論文がスクリーニングされ、31件が本レビューの対象となった。対象論文全体で26のプログラムが特定された。 計204の障壁と183の促進要因が特定され、CFIRにマッピングされた。プログラム対象者における障壁として最も大きな要因は、個人の特性領域(n=22)に起因するものであった。一方、イノベーションの特性領域(n=22)に起因する要因が、最大の促進要因として特定された。
結論:本研究の結果は、文脈的要因、特に家族の参加機会に影響を与える要因について、早期かつ継続的な評価を行うことの重要性を浮き彫りにしている。既存の実施科学および実践文献で報告されている障壁と促進要因を検討することで、本論文は、研究者、医療機関、政策立案者がそれぞれの文脈において児童発達プログラムの実施活動を適応させ、改善するための重要な多層的な実施決定要因を明らかにしている。
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