観察研究:COVID-19感染後34か月までの喘息を有する若年者における肺機能と症状コントロール
DOI:10.1002/ppul.71288
アブストラクト
はじめに:COVID-19後の小児喘息のコントロールと肺機能に関する先行研究は、追跡期間が短いという制限があった。我々は、COVID-19感染後最大34か月までの小児喘息患者の症状コントロールと肺機能を評価することを目的とした。
方法: 前向き観察的カルテレビュー研究を実施した。ウェスタンペンシルベニアCOVID-19レジストリに登録された小児喘息患者の電子健康記録を精査し、2023年8月までの感染前および感染後の全スパイロメトリー結果ならびに小児喘息コントロールテスト(C-ACT)または喘息コントロールテスト(ACT)スコア(症状コントロールを測定)を抽出した。調整済み混合モデル(線形スプライン)を用いて、COVID-19前後におけるC-ACT/ACTスコアまたはFEV値を比較した。初回フォローアップ時に予後不良を示した患者群では、回復に至らなかった要因に関連する特徴を評価した。結果: ベースライン時と感染後における症状コントロール(n=267)および肺機能(n=196)に有意差は認められなかった。初回フォローアップ時に肺機能が低下した小児(28%)のうち、最終フォローアップ時に34%が完全に回復した。初回フォローアップ時にC-ACT/ACTスコアが悪化した小児(19%)のうち、最終フォローアップ時に38%が完全に回復した。最終フォローアップ時のC-ACT/ACTスコア中央値およびFEV平均値は、回復が認められなかった群においても正常範囲内であった。肥満(p=0.04)は症状コントロール回復の阻害と関連していた。結論:COVID-19後34ヶ月までの小児喘息患者において、ベースラインとフォローアップ時の症状コントロールや肺機能に有意差は認められなかった。悪化し回復しなかった小児はごく一部であり、機能低下の程度は概して軽微であった。肥満は症状コントロール回復の障害と関連していた。
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