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薬剤師による外来がん患者への診察前関与、医師の92%が有用と回答
中央社会保険医療協議会は10月18日、第559回総会を開き、がん・疾病対策について議論した。そのうち、外来腫瘍化学療法においては、医師の診察前に病院薬剤師が、がん患者の服薬状況等の情報収集と情報提供を行うことが、医師の大幅な負担軽減につながっているとの調査結果が示された。
「外来腫瘍化学療法診療料1、2」は、2022年度診療報酬改定時に、これまでの外来化学療法加算と別に、抗がん剤投与患者を対象に新設された診療報酬項目。施設基準は、専任の医師、看護師、または薬剤師が院内に24時間1人以上配置され、患者からの電話等による緊急の相談等に24時間対応できる連絡体制の整備していること。また算定要件としては、患者の同意を得た上で、化学療法の経験を有する医師、化学療法に従事した経験を有する専任の看護師及び化学療法に係る調剤の経験を有する専任の薬剤師が、必要に応じてその他の職種と共同して、注射による外来化学療法の実施その他の必要な治療管理を行うこととなっている。