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中医協が2024年度診療報酬改定の答申――医療従事者の賃上げなどに対応
中央社会保険医療協議会(中医協)が2月14日、2024年度診療報酬改定について答申した。2024年度診療報酬改定は、昨今の社会経済情勢、介護保険との同時改定であることも踏まえて、医療従事者の賃上げのための新たな評価や初・再診料の引き上げ、高齢者の救急搬送の対応として地域包括医療病棟入院料の新設、介護との連携の推進、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進など、幅広いものとなっている。なお、診療報酬本体の改定は6月に実施される。
医療従事者の賃上げは政府の方針に基づくもので、(1)病院、診療所、歯科診療所、訪問看護ステーションに勤務する看護職員、病院薬剤師、その他の医療関係職種(医師・歯科医師除く)の賃上げは、2024年度にプラス2.5%、2025年度にプラス2.0%のベースアップを実施していくための特例的な対応として診療報酬を0.61%引き上げ、(2)40歳未満の勤務医師・勤務歯科医師・薬局の勤務薬剤師、事務職員、歯科技工所等で従事する者の賃上げのために同0.28%引き上げ、という措置がとられた。