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医師少数県等で半年研修26年度から導入、第三者評価「努力義務」――医師臨床研修制度
厚生労働省(以下、厚労省)は、3月8日の「第6回医道審議会医師分科会医師臨床研修部会」で、「医道審議会医師分科会医師臨床研修部会報告書(案)―医師臨床研修制度の見直しについて―」(以下、報告書案)を提示し、一部加筆修正を条件に了承された。厚労省は、3月中に正式に公表する方針。医師臨床研修制度は、おおむね5年ごとに制度見直しが行われている。
今回の報告書案で創設されたのが、「広域連携型プログラム」だ。医師偏在対策の観点から、研修医本人が希望することを前提として、2026年度から医師多数県の募集定員上限のうち一定割合を、医師少数県等に所在する臨床研修病院で24週程度の研修を行うプログラムの募集定員に充てる「広域連携型プログラム」を導入する。研修医は、半年(24週)は医師少数県等、1年半は医師多数県での研修を受ける。プログラムの詳細については、関係の都道府県の意見も踏まえつつ、引き続き検討する。